ソウル市、地下鉄利用がより楽に、そして安全になる対策発表
写真提供:ソウル市
駅名がわからないときは、ホームドアを見ればわかるようになる
ソウル市とソウル交通公社は、地下鉄2号線から9号線までの337の駅に、新しい駅名標識を設置することを発表しました。この改善により、文字を大きくし、背景色を明るくすることで、駅名の確認がより簡単になり、利便性が向上すると期待されています。これは、市民の地下鉄利用の利便性を向上させるため、ソウル市とソウル交通公社が推進している取り組みで、これまで、駅名が小さくて見えなかったり、背景色が暗くて読みにくかったりするといった不便が指摘されていました。
写真提供:ソウル市
新しい駅名標識は、文字を150mmから200mmに拡大し、背景色を明るい灰色に変更し、駅名標識の位置も乗客の視線に合わせて再調整されました。例えば、ホームドアの場合には、文字を大きくし、乗客の目線に合わせて位置を調整するなど、配慮がされています。
ソウル市とソウル交通公社は、地下鉄2号線の市庁駅をモデル駅に選定し、新しい駅名標識を設置し、試験運用を行いました。市民から好評を博したため、7月までに地下鉄2~9号線の337の駅に順次新しい駅名標識を設置する予定です。これにより、視覚障害者や高齢者などの交通弱者の利便性が大きく改善されることが期待されています。
ソウル市の関係者は、「今回の事業は、市民の地下鉄利用の利便性を向上させるために推進しているものであり、今後も市民の目線に合わせた様々な施策を推進していく」と述べています。また、駅内の案内放送の改善やエレベーターの増設など、地下鉄利用の利便性を向上させるための様々な施策も進められています。
駅名がわからないときは、ホームドアを見ればわかるようになる
ソウル市は、自動安全足場(PSD)を導入して、地下鉄のホームでの乗客の安全事故を防ぐと発表しました。自動安全足場は、列車がホームに停車すると自動的に足場が降りて、乗客が線路に転落するのを防ぐ装置です。これは、従来のスクリーンドアよりも安全性が高く、メンテナンスが容易で、曲線ホームでも設置できるため、ホームでの安全事故の防止に効果的であると期待されています。
自動安全足場は、試験的に地下鉄2号線の支庁駅、忠武路駅、東大入口駅、誠信女大入口駅、東大門歴史文化公園駅に設置されます。その後、試験運用の結果が良好であれば、2023年までに地下鉄2~9号線の337駅に順次設置される予定です。自動安全足場の安全性を徹底的に検証するため、試験運用期間中に誤作動の有無やシステムの正常な連動を確認し、安全性が最終的に検証されれば、自動安全足場を拡大して設置する予定です。
写真提供:ソウル市
ソウル市とソウル交通公社は、「自動安全足場の導入により、ホームでの安全事故を大幅に減らすことができると期待しています。今後も市民の安全を最優先に、地下鉄の安全対策を推進していく」と述べました。