「もっと大きく、華やかに」韓国百貨店3社クリスマスディスプレイで真剣勝負
韓国の百貨店大手3社、新世界、ロッテ、現代百貨店では、1ヵ月後に控えたクリスマスに向けて、華やかなディスプレイ競争に突入しました。
従来は建物を囲む照明装飾の点灯が中心でしたが、最近は空間を生かした多様な造形物などで顧客の視線をとらえています。
特にMZ世代の顧客をターゲットに、フォトスポット、オリジナルグッズなどを用意しました。このような取り組みは集客効果につながり、百貨店の売り上げを左右するため、百貨店の恒例行事として定着する傾向にあります。
9日、関連業界によりますと、現代百貨店、新世界百貨店、ロッテ百貨店の3社が今月初め、クリスマスシーズンの飾り付けを開始しました。 各社のビジュアルマーチャンダイジング(VMD)チームが数ヵ月から、長くは1年余りの間、大きな力を入れて年末百貨店の装飾を完成させました。
現代ソウル、大型クリスマスツリーと路地商店、街灯照明など多様な造形物で構成された「Hビレッジ」を設置
写真提供:ザ・現代ソウル
ザ・現代ソウルの5階サウンズフォレスト空間は来月、大型クリスマスツリーと路地商店、街灯照明など多様な造形物で構成された「Hビレッジ」を設置します。Hビレッジでは、職人たちが住む小さな工房通りをメルヘンチックに表現。X世代には過去の郷愁を、MZ世代には新たな体験をプレゼントするという戦略です。
ザ・現代ソウルに設置されるHビレッジは、3300平方メートル(1000坪)規模のクリスマス村として具現化されます。高さ13メートルの大型クリスマスツリーと120本余りのツリー、現代百貨店の16の全店舗を象徴する16のブティック(商店)とマルシェ(市場)、6000個余りの照明を設置します。
Hビレッジは11月1日にオープンし、12月31日まで運営されます。 1時間単位で1日に計10タイムを作り、1時間当たり100人ずつNAVER予約を通じて入場することができます。
現代百貨店の責任者は、「顧客の五感を満足できるようにした」として「Hビレッジ内のケーキ店にはケーキの匂いがするなど各店ごとに香りが全て違う。 ツリーのある森にはサウンズフォレストという森の香りを開発し、空間の香りを感じさせるようにしました」と語っています。
新世界百貨店、本店外観のメディアファサードは、「歴代最大規模」
新世界百貨店は9日、本店のメディアファサードをはじめ、全国各店舗のクリスマス装飾に点灯しました。 今年、本店外観のメディアファサードは375万個のLEDチップを使用し、歴代最大規模に演出しています。 昨年「Magical Winter Fantasy」という文字を刻んだバルコニーにまで、今年はすべてLEDで覆ったのが特徴です。 これにより外壁全体が横63m、縦18mの大きさの巨大なスクリーンに変貌しました。
この日を皮切りに1月31日まで新世界本店の外壁には3分ほどのクリスマス映像が午後5時30分から10時30分まで繰り返し再生されます。 新世界は9日午後5時30分、新世界百貨店の公式YouTubeチャンネルで映像をリアルタイムで公開しています。
新世界本店の内部には、初めてホリデーギフトショップ「ザ・ギフトショップ」をオープンしました。外観のイルミネーションを灯す11月9日から12月27日まで、本館4階と新館3階を結ぶ連結通路がクリスマスマーケット通りに変身します。ザ・ギフトショップでは、映像に登場するメリーゴーランドのオルゴール、オーナメントや雪だるま、ティーセット、ビスケットギフトセットなどを用意しています。
ロッテ百貨店、本店前をヨーロッパのクリスマス商店街として演出
ロッテ百貨店本店は今月3日、「My Dearest Wish」をテーマにしたクリスマスシーズンのイルミネーションを点灯しました。
昨年好評を博した童話の雰囲気を継承しながら、ビジュアルと連携した「ストーリー、空間、コンテンツ」などをさらに強化しています。 そのため有名小説家のチョン·セラン作家とタッグを組んでビジュアルにふさわしい話も完成しています。
まず、本店前の100mほどの距離をヨーロッパのクリスマス商店街として演出。 ヨーロッパ風の「レターハウス」、「クリスマスショップ」とともに高さ15メートルの「ジャイアントツリー」などでクリスマスムードを演出しています。
見る楽しさを増やすため、ショーウィンドウも前年より4つ増やし9つにする。ショーウィンドウには動くフィギュア、クリスマスプレゼント商品、インタラクティブメディア、インフィニティミラーなどを配置し、それぞれの要素ごとにさまざまな見どころを楽しんもらえるようにしました。1階本館内部に展示されたビンテージ雰囲気の「ポストオフィス」を造成し、認証ショットとイベントを楽しめるようにしました。